初めてのフリーランスや副業の仕事で重要なのが「料金設定」。適切な価格を決め、クライアントと納得のいく交渉をするための基本的な考え方とコツを解説します。
1 料金の決め方
自分のサービスやスキルに対して適切な料金を設定することは、フリーランスや副業での成功に欠かせません。以下のステップを参考に、まずは基準となる価格を決めましょう。
ステップ1: 市場価値を調査する
-
参考資料: クラウドソーシングサイト(Lancers、クラウドワークスなど)や、他のフリーランサーの料金表をリサーチ。
-
具体例: 記事作成の場合、1文字あたりの単価は0.5円~3円、ウェブデザインは1案件10万円~など、相場感を把握します。
ステップ2: 自分の時間とスキルを基準に計算する
-
時間×時給の考え方:
例)1時間あたり2,500円を目標とし、5時間かかる作業なら12,500円を基本料金にする。
-
成果物単価: 提供するものに対して固定の料金を設定。
例)ウェブサイト制作1ページ5万円、記事執筆1本1万円など。
ステップ3: 必要経費を考慮する
-
経費例: ソフトウェア利用料、通勤費、資料購入費などを価格に含める。
例)Adobe Creative Cloud利用料や撮影機材の維持費など。
2 価格交渉のポイント
仕事を受ける際、価格交渉は避けて通れません。クライアントと双方が納得できる条件を探るためのポイントを押さえましょう。
ポイント1: 相手の予算を把握する
-
提案を受けた段階で、クライアントの予算感を確認します。
-
例)「ご予算感をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
-
初期段階で相手の上限を知ることで、適切な範囲内で交渉が進められます。
ポイント2: 自分の価値を的確に伝える
-
ポートフォリオや過去の実績を見せて、自分のスキルが価格に見合うものであることを示しましょう。
-
例)「以前手掛けた案件では、アクセス数が20%向上しました」など、成果を数字で示す。
-
価格が高く見える場合も、「品質」「納期対応」「経験値」の価値をアピールすることで説得力を高めます。
ポイント3: 納期や条件を交渉材料にする
-
柔軟性の提案: 例えば、納期を延ばす代わりに価格を下げる提案。
-
例)「納期が1週間延びる場合、5,000円のディスカウントが可能です」
-
追加条件の提案: 条件をプラスする形で付加価値を提供。
-
例)「この価格にもう1本記事を付け加える提案はいかがですか?」